• NEANDERTAL CASE STUDY – VOL.1 湖池屋 – #2

    第2回 スペシャルゲスト!社長登場

    3回に渡ってお届けする特別シリーズの第2回。
    前回はカラムーチョ、すっぱムーチョのリニューアルを中心に、定番ブランドをリニューアルすることの難しさなどをお話ししました。
    第2回の今日は、まさかのスペシャルゲスト、佐藤章社長がご登場!トップは今回のリニューアルをどう見たのか?いまの時代にメーカーが果たすべき役割とは?若者たちへ愛あるダメ出し!メモを取る手が止まらない、濃厚濃密な30分となりました。

    ▼第1回はこちら
    http://neandertal.jp/journal/10994/

    <ご参加いただいた湖池屋マーケティング部の方々>
     ムーチョチーム
       加藤さん(課長)
       小林さん(ブランドリーダー)
       宮崎さん / 平野さん
     スコーンチーム
       下阪さん(課長代理)
       小浜さん / 田坂さん

     
    –– ここで佐藤社長が登場!実は社長と石井は何度も一緒にお仕事をしていて「章さん」「ゲンちゃん」と呼び合う仲です。

    石井 あっ、お久しぶりです!ご無沙汰してます!
    佐藤 今日なに~。
    石井 や、みなさんをちょっと、取材しに来たんです。
    佐藤 そお?久しぶりだねえ。いいじゃんこれ、新生ムーチョ。


    石井 ありがとうございます。
    佐藤 さすが。
    石井 いまそこらへんの裏話をしていて・・・ほら最初はあの、僕がやってるって内緒のご相談受けてて。
    佐藤 またろくなことしないねえ。
    加藤 いやいやいや。
    佐藤 まあだけどカッコよくなったよ。
    石井 ありがとうございます。
    佐藤 こうして現代的になってくれればさ、カラムーチョが再ブレイクするときの、ベースにはなってくれる気がするな。うん。まあだけど、よく思いついたなあ。
    石井 いや、これはだから、いまも話してたんですけど定番商品で35年売れてる商品だから、どこまで変えていいのか、何を変えないべきなのか。
    佐藤 だからお客さんがさ、どうしてほしいのかを、なんて言うんだろうなあ、サイレントマジョリティーの声を聞くっちゅうか。
    石井 元のパッケージに対するファンの支持は固くて、実は変えられない点も多かったですよね。かと言って守り過ぎてもユーザーは拡がらないし。
    佐藤 これまでに何度変えようとしてもさあ、調査でダメ、ダメって言われ続けてきたから。でも今回は調査聞かなくても見た瞬間に、これなら大丈夫なんじゃないのかなって感じはしたよ、正直に言うと。
    小林 「やられた!」って言ってましたね。
    佐藤 そんなこと言ったかなあ。

    新ムーチョ、いかがでしょうか。

    佐藤 これは、プレゼンしてもらったままなんにもしなかったよな、直すことがないっていうか。ブランドイメージとぴったり合ってたんじゃないですかね。
    石井 元気みたいなことをギュッと凝縮してる。
    佐藤 うん、だからこう、「チャージする食べものだ」っていうお客さんの裏の声と、やっぱりラテン気質というか、自走する気持ちみたいな。
    小林 踊り出しちゃう感じ。
    佐藤 そうそう、そういうのがうまく表現されたんで、ユーザーもこれならカッコいいとかいまっぽいとか思ってくれたと、信じてるんですけどね。
    石井 ありがとうございます。
    佐藤 次の課題としては、カラムーチョのコミュニケーションてどう考えるんだろうってのは実は僕の中にはあるけどね。カラムーチョって言ったら「ヒー」しかないわけじゃない。それ以外のコミュニケーションしても実はあまり効かない。だけど、そんなことはなくてさ、本当の現代的なコミュニケーションは、なにかあるはずなんだよ。
    石井 必ずしもコマーシャルではないような気もしますね、そこにあるのは。
    佐藤 うん、それもあるかもね。答えはまだわからないからさ、トライ&エラーになるのか、そのあたりが課題かなあ、今後のね。
    石井 そんなにいまコミュニケーションはやってないじゃないですか。
    佐藤 やってないね。
    石井 それなのに、カラムーチョの存在感をなんとなくみんながわかってるっていうのは、やっぱりすごいですよね。
    佐藤 褪せないんだよな〜。何故なんだろう。この答えがわかり、じゃあどうしようっていうアクションプランというかエグゼキューションができてくると、ほんとは強いよね。これに似てるものはなにかあんのかい?
    石井 存在としてですよね。お菓子じゃなくて、世の中にあるいろんなものの中で、カラムーチョ的なもの。
    佐藤 すっぱムーチョだって難しいブランドだよ。すっぱムーチョを嫌いって言う人は好きな人よりも多いのに、すっぱムーチョを大好きなファンだけで支えられてるっていう点では、これもまた稀有だしさ。
    石井 うんうん。
    佐藤 なんかね、すごいキワに居る気がするのよ。で、それがいいんだと。キワやオタクがセンターを張る時代ってよく言うでしょ。だから、センターに乗せる日がいつか来るって思ってるんだけどね、シニアブランドマネージャーとしては。
    石井 シニアブランドマネージャー(笑)。・・・みんな黙っちゃったじゃないですか。ここは議論が活発になる瞬間のはずなんだけどなあ。
    佐藤 なんで入って来ないの。
    石井 え、普段どんな感じで社員とはお話ししてるんですか?僕らには見えてこないじゃないですか。
    小林 いまおっしゃったような話をいつも侃侃諤諤と、やっています。週3回くらい社長室にお邪魔して、いろんなご相談をして。
    下阪 逆に社長が来てくださったりね。
    小林 マーケ部のあるフロアにふいに降りてきてくださったり、社員食堂でも今日もお隣で一緒にごはん食べましたし。
    佐藤 なんかつまんねえ話してんなあ。
    石井 いやおもしろいです(笑)。
    小林 そんな感じで、距離近くやっております。
    佐藤 まだまだもっと自分の意見があっていいと思うし。正直だって、僕らジジイよりもさ、若い子のほうがカラムーチョはわかってなきゃおかしいしさ。
    小林 みんなわかってる自負はあるよなっ。
    宮崎 はっ、はい。


    佐藤 辛口ブームは間違いなくこのカラムーチョから起きてるんだよね。このあとに辛口のビールが出て、キムチとか、辛いものを好んで食べるような習慣がついたのってそっからだからさ。いまやもう、韓国グルメとかいろいろ溢れてきてるけど、これからどういう展開を見せるのか、あるいはそのムーブメントを、湖池屋から起こしていかないといけないっていう自負を、持ってますけどね。

    エッセンシャルなものしか求められない時代に。

    石井 例えば同じポテトスナックで、じゃがいも心地とかと、ムーチョは結構真逆の存在じゃないですか。
    佐藤 そうね。
    石井 なんとなく、時代的にはああいう本質的なものを求めるのが主流になる気もしていて。そのときにカラムーチョの存在感ってすごく難しいというか、時代が求めているものと逆になっているような、その向かい風は感じるんです。炭酸飲料にも近いのかな。みーんな水を飲んでて、無糖の炭酸飲料にシフトしていってて、結構クセになるような、例えばコーラって今はちょっと世の中的には厳しいかもねっていうふうになっていってるときに、カラムーチョの存在意義はやっぱりすごく難しいですよね。
    佐藤 いまゲンちゃんが言ってたじゃがいも心地だとか、ものの本質を求めて、プリミティブなね、方向に戻っていくっていうときに、カラムーチョの役割はなんぞやと、こういう質問だろうけど。
    石井 うん。


    佐藤 さっきの飲料の話で例えると、みんなが水や無糖の炭酸飲料にシフトしているからには、当然各社がそういう商品を増やそうと考えるよね。でもそうすると結果なにが起きるかっていうと、市場が縮小してしまうんだよ。有甘飲料、無甘飲料っていうと、お金払って買うならやっぱり本来は水じゃなくて有甘飲料なんだけれども、その市場が縮小してくってことは大変なことなんだよ。
    石井 メーカーが自ら市場の縮小を招いてしまう。自分の首を締めているってことですね。
    佐藤 飲料の市場に限らず、似たような商品ばかり増えてきたなと横で見てて思うことは多いし。だから、僕らメーカーの使命はそうならないようにね、常にこう弓を引いてる状態で、ギリギリギリって、常にその臨極点まで弓を引き切る。対極から対極へ。なんて言うのかなあ、メリハリは必要なんじゃないかと。
    石井 うんうん。じゃがいも心地もあればカラムーチョもある。対極ですね。
    佐藤 ファッションでもそうだし、環境問題で電気自動車ばっかりにしようとしてるけど、ほんとにそれでいいのか。
    石井 最近は軽自動車人気もすごいですね。
    佐藤 そう、軽自動車になって、EVになって。各社DNAにしてた、自分たちらしさのシンボルみたいなスポーツカーの存在はどこ行っちゃうんだと。それは決して、自動車を楽しむって観点に立つと、いいことばかりではない。だからそのへんのところはメーカー側が考えなきゃいけない、っていう思いがあるけどね。


    石井 僕らも消費者としてコンビニに行くじゃないですか。そうするともうほぼいまPB(プライベートブランド)がずらっと並んでいて、問題はないんですよ別に、それで事足りるんだけど、ちょっとだけ寂しいっていうか。それって古いんですかね?
    佐藤 いや、それはもうまさしくノンブランド化してるわけだよね。アパレルもいま苦労している話をよくきくけど、なんでも無地のTシャツだけでいいんじゃないか、みたいなことと似たようなね、状態を引き起こしてたりするし、それは消費活動にとってはどうなんだろうと。
    石井 若い人たちって、もう車も軽で十分だしファッションも別に無地のTシャツがあればいいやみたいな、感じなんですかね?ここに居る若者はどうですか?
    小林 僕は若者でいいっすか?言わせてもらうと、「で」いいやじゃないですよね。
    宮崎 うんうん。
    小林 無印「が」いいと思って買ってるし、PBの中でもこのPB「が」いいと思ってるし、ダサいやつはダサいと思ってるから。
    石井 まあそうだよね、これ「が」いいということですね。
    小林 なんかその、画一的なもので特に違和感なく洗脳されたように暮らしてるという若者像を持たれているならば断固として違うし、むしろそれどころか、そういう社会だからこそ、自分を表現するものしか買いたくないとかって思ってる人もどんどん増えてるし、宮崎くんとかってまさにその代表例ですけど。
    宮崎 ぼ、僕ですか。


    佐藤 もっと反逆しないと。俺らの欲しいのはこんなんじゃないんだあ!って言って自己主張しないと、あるパイの中に収められていっちゃう感じがしてしょうがないなあ。
    石井 でもそれは「草食」みたいな言葉で片付けちゃうと、なんか本質を見失うような気がしていて。あの、最近の動きはほんとに面白いなって思うんですよ。だってみんな、下手すりゃ水でいいって言い出してるでしょ?僕も思ったりするんですよ、もう味要らないとか、お茶すら要らないみたいな。そうなってるときでも、「あ、でもさ、カラムーチョって無くなったらすごく寂しいじゃない?」とは思う。そこにはなんかきっと、存在意義はきっとあって、それをどういうふうに突けば、これがセンターに行くのかなっていう、それはすごく難しい課題。
    小林 水でいいとかって思うときあるんですか?
    石井 俺もう水よ、飲んでんの。
    小林 でも確かにジュース飲まないなみんな、周り見ても。たまーにコーラを飲みたくなるときってのはあるんだけど、でも本当にたまに。
    佐藤 それはねえ、果汁100%から、つぶつぶオレンジから、苦いものから、旬でおいしいものを楽しむだとか、いろーんなものがあったから、俺はあれが好きこれが好きとかさ。コーラはすげえ刺激があってカーッてくるとか、いや似てるけどジンジャーエールのほうがいいとかさ、いや俺はドクターペッパーだとかさ、っていうのが「好み」だったような気がするんだよね。それがいまやもうみんな「水系」「お茶系」でいいんじゃない?ってひとくくりに言われちゃってる気がしてさ。
    石井 する、すごくするそれは。
    佐藤 だろ?それは違うと言わないと。ブランドの多様さ多彩さじゃなくて、大きさだけを競う時代になっちゃってるんだよ。その中にお客さんが入れ込まれて、そこで飼い慣らされちゃってる感じがしてね。っていうのは古いオヤジの意見かもしれないけどね。もっとこう、暴れたり戦いまくる市場になってないと。いまはなにかひとつヒットしたら各社がみんな同じような商品を出すから。
    石井 そうですね。一見いろいろあるようでいて、逆に選択肢をなくしてる。
    佐藤 「ものの流出入」ってのはさ、昔はあったよ。先週の昨日なに飲んでた?っていうのをよく調べてみると、酒飲んでたと。でも今週のいまはジュース飲んでる、とか。違うジャンル、違うところからいろいろこう流出入があって、それで楽しめるみたいなところがあるんじゃないのかなと。ずっと水でずっとお茶だったら、2週間前も昨日も全部同じになっちゃうから刺激がなくなっちゃうんじゃないの?ねえ平野そんなことない?
    平野 や、そうですね。
    石井 ほんとですかあ?ほんとのこと言ったほうがいいよ。俺はちょうど真ん中にポジショニングしてるんで。
    佐藤 ばかやろう!真ん中じゃないだろう!
    石井 俺そんなに章さん側でもないのよ。いいとこにいるから。どっちもわかるよ。
    佐藤 なーに言ってんだよ。ゲンちゃんだってもう57、8になんだろ?
    石井 なってないっすよ!いま51ですよ。
    佐藤 あ、51。ははは!
    石井 57、8って・・・そうねえ~。あれ、章さんいまいくつですか?
    佐藤 俺62だよ。
    石井 あっ、俺初めて会ったときじゃあまだ50いってなかったんすね。
    佐藤 なに言ってんだよあんときはねえ、初めて会ったのは2005年だろ?だから15年前だから・・・47とか。
    石井 40代だったんすか!?あれで!?


    石井 おっかね~あの40代。怖っ。すごいっすね章さん全然変わってないですね。
    佐藤 変わってないだろぉ。
    石井 そうかあ、40代だったのかあ。
    佐藤 とにかく僕らの若いときは、あたらしいカテゴリーを作ろうとか、いままであるものなんてクソ食らえと言って対抗勢力を作るのが若者なんだと。
    石井 でも俺はこっちの味方でもあるから。
    佐藤 いまなに人気投票やってんの!?


    石井 でもほら、いまやものがあり過ぎるっていうか、その対抗軸ももう出尽くしちゃってる感じもしなくもないんですよね。
    小林 まだないなら俺が作る!っていう時代のやり方とは違う反抗の仕方をしてると思いますね。ミクスチャーの時代ですいまは。あっちとこっちとこっちのやつを組み合わせるとまた全然違うのになるってことを延々と実験して、創造的破壊を繰り返してくっていうのがこれからだし・・・
    石井 君らのやり方でしょ、いや良いんじゃないかなあと思うよ。ほら、おっさんたちの時代は、基本的にカウンターを当てればいいっていう結構単純なところがあったじゃないですか。でもいまはカウンターの当てどころがないんだもんね。
    佐藤 まあね、なるほど。うまいこと言って中和するね。
    小林 カウンターじゃなくて、ミクスチャーして全然違うものにするっていうポストモダン的な感じだと思うんですけど、それがなんか、ありものでごちゃごちゃやってるっていうふうに上の世代には見えちゃうのかもしれない。
    佐藤 いや、カウンターでもミクスチャーでもなんでもいいんだよ。とにかく自分たちの存在を示さないと。
    石井 うんうん。それは普遍だからね。
    佐藤 自分たちの時代の寵児をつくらないといけない。
    小林 それは思います。なんか、発信力というか、本当はしたいけど、なんか、燻ってんな俺たちって。
    佐藤 こんな、こんな自由に商品開発してもいいって言われてんのにさあ、それが出てこないってのはさあ、マズいよなあ。
    小林 なんか・・・だんだん説教みたいになって・・・


    石井 カウンターじゃない作戦を考えればいいんだよお。ほんとそうだと思うよ。俺が全く意味がわからない売り方とかでもいい。なんかそれで火が点いたって言われたら負けを認めるし、俺たちが・・・いや俺は章さん側ってわけでもないけど、俺らが理解できるようなものじゃダメなんじゃないかなって気もするんだよね。でもね~うちの社員もそうなんですけど、金は出すから好きなことやれと、言うとねえ、できないんですよ。
    佐藤 そうだよね。だから「ダメ!」って言ってたほうがいいんじゃないの?(笑)
    石井 章さんはたまにはコンセプターと組んでやってみようとは思わないですか?
    佐藤 うーん、ないね。いっつも起点になるのはさ、ゲンちゃんとかさ、アートディレクターからになっちゃうから。どうしても俺の発想が。
    石井 はい、はい。
    佐藤 コンセプターからってことはないんだよ、それは俺は自分で考えたいから。コンセプトを作って「おーいゲンちゃーん」になっちゃうからさ。コンセプトワークはできちゃうからな、必要ないんだよね。あんな話こんな話を壁打ちをしながらさ、「とにかく一枚画で作ってみてよ」みたいな。そうすると「まーた始まったよ」ってね(笑)。まあだけど、その「頼むよ!」っていうのの頼み手が、俺じゃなくて小林がカラムーチョでって門を叩いたら、やっぱできてきちゃうっていうのはすごいとこだね。昔のよさと、若者たちの気質をうまく繋いでる感じっていう。うまくまとまってるねえこれ。
    石井 ありがとうございます!
    佐藤 そういうことだろ!
    石井 そういうことです。それが欲しかったっす。
    佐藤 そうだろ~やっと出たよこれ~。
    石井 また仕事増えちゃうな〜。
    佐藤 そういうことを言ってほしかったと。OK?もういい?じゃ、落ち着いたらメシでも行こうよ!
    石井 ぜひぜひ!ありがとうございました!
     
     
    –– 「自分たちの時代の寵児をつくる」ずしりと重い言葉でした。送り出して安心してちゃダメだよ、ムーチョブランドはこれからが勝負だよ、と発破をかけられた思いです。
    第3回はスコーンの話、マーケティング部のこれから、湖池屋さんからの逆取材など、続きます。
     

     >>> 第3回「KOIKEYA PRIDE」
  • NEANDERTAL CASE STUDY – VOL.1 湖池屋 – #1

    第1回 定番リニューアルの重さ難しさ

    2020年11月 湖池屋を代表するスナックブランドのひとつである「ムーチョ」シリーズがフルリニューアルを行いました。ネアンデルタールではトータルブランディングとパッケージデザインを担当しております。
    そもそも湖池屋さんとネアンデルタールとのお付き合いは2018年春に始動したスコーンのプロジェクトに遡るわけですが、いつも目の前の商品に必死で向かい合う日々。そういえばこれまでゆっくりお話しする機会もなかった・・・ということで、リニューアルにかこつけて取材のお時間をいただいてしまいました!
    苦労話に裏話、果ては日ごろの鬱憤も?湖池屋さんの全てを引き出すことはできたのか!?
    本日から3回に渡ってお届け致します。

    <ご参加いただいた湖池屋マーケティング部の方々>
     野間さん(次長)
     ムーチョチーム
       加藤さん(課長)
       小林さん(ブランドリーダー)
       宮崎さん / 平野さん
     スコーンチーム
       下阪さん(課長代理)
       小浜さん / 田坂さん

     
    –– 取材にお邪魔したのは11月上旬のある日。なんとまさにこの日、新生ムーチョの完成品が手元に届いたのでした!出来立てほやほやのパッケージを囲んで、一同高揚感に包まれます。


    野間 新ムーチョすごいカッコよくないですか!
    石井 いやー、ありがとうございます。
    加藤 ついさっき届いたんです。
    野間 全部揃えて並べてみて、めちゃめちゃいいねって言って。
    石井 僕らも現物いま初めて見て。すごい迫力ありますよね。
    小林 いよいよ発売ですね。
    加藤 ここまで長かったな〜。
    石井 ここらへんの苦労話もいっぱいあってね。


    加藤 そうですよね。
    石井 そうなんですよ。
    野間 なんかすごい、生き返った、生まれ変わった感じがしています。
    石井 そうですね。昔からのファンも裏切ってない感じがすごくいいですよね。
    野間 いちばん最初に、カラムーチョを生まれ変わらせてもらうんだったら本当はゲンさんとこに行きたいんだよねってずっとチーム内で言っていて。
    石井 そうだったんですね。
    野間 そうなんですよ。で、実際あの、上市も未定の段階で失礼ながらちょっと一回お試しで・・・ってご相談にお伺いしたわけですけど。
    石井 悩みましたよ〜でも~。
    加藤 無理なオーダーしましたよね、始め。
    石井 そう。「相談」ってのがいちばんズルくて。ズルい頼みかたするなあ~って思ってさあ。


    野間 ほんとでも、多分これ頼んでなかったら今回のリニューアルはなかったと思うし、営業もすごいよくなったって言ってくれてますし。このパッケージを見て「販売コンクールもしよう!」って、流通を巻き込んで売り場を大きく作ったりも、営業側がね、発信してくれたんです。
    石井 それ、うれしいですよね。
    小林 現場がとにかく味方してくれてますね、今回は。普通何かを変えるとアレルギー反応が出るじゃないですか。それが全然ない。
    野間 みんなが思ってた元のカラムーチョのいいところは残してもらいつつ、さらに進化した感じがちゃんと伝わったんだなって感じました。デザインから滲み出てくるわたしたちの思いみたいなものをすごく表現していただいた。
    石井 これもう序盤にして今日の大事なとこすべて言っていただいたかも・・・
    野間 書いといてくださいね!(笑)
    下阪 もうわたしたち居なくても全部野間さんが。
    石井 まとまっちゃったねえ。帰るか!これで。
    下阪 終わりですか!?
    石井 もうだいぶ褒められちゃったからなあ。
    野間 スコーンもね、今年のリニューアルでもっとよくなったのもあり、湖池屋全体がすごく進化してきた感じがね。
    石井 ムーチョもスコーンも、定番商品って実はすごく難しくて、あたらしいコンセプトの商品とかのほうがある意味やりやすいというか、エッジが立てやすいんですよ。ほんとにだから「相談」ってなんだよ~っていうその思いでいっぱいだったね。
    野間 相談にしては重い・・・
    新屋 去年のクリスマスイブの夜に、加藤さんから遠慮がちなメールが届きまして。
    石井 あ、クリスマスイブだったっけ?
    下阪 クリスマスプレゼントみたいなね。
    石井 そんで年末も押し迫る中、なんか相談があるって言ってますけど・・・みたいな。
    下阪 すんごい相談ですね。
    小林 いま遡ると確かに、クリスマスイブの夜8時に加藤さんからメールをお送りしてて。
    加藤 え~イブなうえに夜8時!?ヤバいねそれ。
    野間 サンタだ!年末年始も休むな風な!?
    下阪 冬休み中も考えてくれよみたいな。
    野間 そっか12月だったのかあ。約一年間、そっか。
    加藤 初回の打ち合わせでお会いしたのが1月でしたね。

    カラムーチョの「本質」をアップデートする。

    石井 ムーチョは僕のところに話が来るまでにも、チーム内で既にいろんな方向性を試されていたし、しかも定番品で、全く変えちゃうのもどうなんだろう?みたいなことも考えながら。あれねえ、プレゼンどれぐらいにしたんだっけ?
    新屋 ひとまず期限を切らずに、ちょっとお時間くださいってお願いして。見えてきたらご連絡しますっていう形で・・・
    石井 そういう仕事もすごいよね!見えてきたらご連絡くださいって。
    下阪 それ面白いっすね。
    石井 初回のご提案まで2ヶ月近くかかっているので、通常の案件よりはかなり長く考える時間をいただいたわけですけど、待ってるあいだはどんな感じだったんですか?
    加藤 リニューアルすることが必須で決まっていたわけじゃなかったので、本当にいいものができて、上り詰められたらやりたい、っていうスタンスだったんですよ。
    野間 しかも、わたしたちはいろんな商品企画をスタートさせるとき、必ず佐藤(佐藤章 氏/湖池屋 代表取締役社長)と握ってから進めるんですけど、ムーチョに関してはこっそり進めたんです。
    加藤 そうそうそう。
    下阪 それは恐ろしい。
    野間 で、最初にご提案いただいたときに「すごくいいのできてる!」って思えたので、こそっとゲンさんの名前を伏せて見せたら、こりゃいいじゃないかってなって。
    石井 おお~。 劇的ですねそれ。
    小林 で、実はゲンさんなんですけどってタネ明かししたら「ああ~」って。
    石井 その「ああ~」はなんなんですか!?どういう「ああ~」なの??
    加藤 「やられた~」って言っていましたね。
    小林 「やられたわ~」って。
    石井 それいいねえ~。
    野間 わたしたちも佐藤に勝ったなっていう感じでした(笑)。
    石井 しかもプレゼンしたのは一案だけだったんですよね。
    加藤 そうですそうです、一案のみを。
    石井 これでダメだったらちょっともう考えられない、って言って。それぐらい実は結構煮詰めてご提案しました。「カラムーチョの本質ってなあに?」みたいなところを、毎日喫茶店行って、ずーっと、考えるんですよね。本質を突き詰めるってやっぱりすごく難しい作業なので。単純に現代化するっていうことだけじゃなくて、カラムーチョのいちばん支持されてる理由の根っこのとこまで突き詰めないと、答えが絶対出てこないブランドだから、それに実はすごく時間がかかった。デザイン自体はぶっちゃけて言うと・・・ポコッてできたんだよな?
    松野下 そうですね。


    野間 最初に「エキサイティング」っていうキーワードを出してくださった。あれがすごい、わたしたちがずっと言葉にしたかったけどできなかったことが現されたって感じがしたよね。
    加藤 それまで元気とか、パワーとか言ってたんですけど・・・
    野間 キーワードが最初にあって、「それをデザインで表すとこうなんです」って出してくださったのが、すごい印象的だった!
    小林 現代人がなぜ辛いものや酸っぱいものを欲するのか。それは気分をスイッチしてくれて、元気をくれる存在なんだと。初回のご提案の時点で、ほぼいまの形ができあがってましたね。
    石井 元のパッケージにもギザギザはあったんですよね。それをギュッとシンボライズして真ん中に置いて、そこにロゴを置くっていうところが発見できたら、もうあとは早かった。
    小林 なんか、飾り立てるんじゃなくて、大事な要素っていうか、一択に絞ってるっていうか。前はもう、ごちゃごちゃごちゃって、たのしそうな感じっていうのはいろいろ表現しているけど、一方でパワーの炎も出してて、刺激も表現して、どれにしようか決めかねてるようなところがあったものを、これはエネルギーなんだ!バンッ!みたいな。全集中してくれたっていうか。
    小浜 全集中!流行りの。
    野間 しかもあの、我々が悩んでいたおばあちゃんも、いい感じにね。
    小林 ここね、実は結構検証しましたよね。
    石井 最初はヒーおばあちゃんを線画にしてご提案してたんですよね。
    小林 僕らとしてはもう、このカッコいいパッケージには居なくてもいいじゃんくらいに思ってたんです。だけど調査にかけてみるとやっぱり居てほしいと言われる。
    石井 そうですよねえ、おばあちゃんデカいですよね。
    小林 そしたらうまいこと、全体を崩さずにワッペンにしてくださって。

    多様なブランド展開を受け止められるフォーマットを作る。

    石井 ひとつすごく悩んだのは、ムーチョってすごくおっきなブランドなので、いろんな商品、いろんなフレーバーを展開していくじゃないですか。それの、いちばんど真ん中を作るっていうことは、本当にコンセプトがはっきりした求心力を持っていないと、展開したときにしっちゃかめっちゃかになるんですよね。「ただいろんなことやってるだけ」っていうブランドにならないように、すごく気をつけて。
    加藤 なるほどなるほど。
    石井 最初のお題はとりあえずカラムーチョの2品だけだったんですけど、すっぱムーチョになったらどうなるんだとか、海苔カラムーチョになったときに成立すんのかなあとかっていうことも考えながらやっていったときに、あれですよね「ムーチョ」のロゴの形を残したんですよね。
    加藤 そうですね、最終的に全フレーバー一緒の書体で。
    石井 「ムーチョ」のロゴは統一してプラットホームとして残すっていうやり方を、それは僕が発見したっていうよりも、みなさんとブラッシュアップしていく中で段々とそうなっていったっていうのもあって、そこはすごく共同作業としてうまくいったんですよね、結果的に。
    小林 それも非常に長年の悩みであったんです。カラムーチョとすっぱムーチョは、買っている層とかユーザーも全然違っていて、辛いもの好きと酸っぱいもの好きは別に被ってるわけでもなく、なのに同じブランドで。なんかその、異質なものを両方抱えながら「ムーチョ」って言ってるところがあって、デザインもそう簡単には合わせられないよなっていう気持ちが強かったんですね。だから、すっぱムーチョももっとカラムーチョ寄りのデザインにする?みたいな話になったときに、本当にそれですっぱムーチョファンの人たちは大丈夫だろうかとか、すごい迷いもあった中で、ちゃんとユーザーが喜ぶ状態で、並べると「あ、兄弟姉妹なんだな」って思える、そのバランス感を最後まで検証いただいたっていうのは大きかったです。
    石井 ここ苦労しましたけどね~すっぱはね~。
    加藤 何回もやっていただきましたよね。
    小林 すっぱのほうが三倍くらい苦労した感じしますね。
    石井 最初は元のデザインから結構変えたプレゼンを・・・
    小林 もっと背景も白っぽくしてましたよね、すっきり感を出すために。
    野間 グリーンとかブルーを取り入れたりして。
    小林 途中で調査にかけたものとしては、すっきり感をすごく強調したり、ロゴを最大限カラムーチョっぽくしていただいたり、反対に繊細な明朝も試したり。


    石井 確かね加藤さんから、やっぱり「エキサイティング」とか「爽快」みたいなことを、きちんと残したいっていう話をいただいて。それでこのロゴを結構変えたんですよね、この「す」を。その時点では元のデザインにかなり近い、丸くて可愛い大きい「す」にしてたんだけど、「爽快」っていう価値を、ベネフィットをちゃんと現したいっていうお話をいただいて、それで最後にバンッてデザインが決まっていった。
    野間 結果として元々のユーザーの方も喜ぶ方向になりつつ、あたらしいユーザーも入ってきたり、しばらく離れていた方にもう一度気づいてもらうきっかけになれる感じがすごいしますよね。
    小林 そうそう好きだったんだよこれ!みたいな。
    下阪 店頭では絶対映えますよ。
    野間 これかなり生まれ変わると思うんだよなあ。本当に楽しみ。

    定番リニューアルのプレッシャーに泣く。

    石井 カラムーチョは35周年ですよね。この歴史はやっぱりほんとに重くて。
    下阪 ゲンさんでも重いって!
    石井 いや重いですよ!スコーンも相当重かったけど、カラムーチョってめちゃくちゃファンが居るし、なーんでお前変えたの!みたいに炎上したらどうしようとか。
    野間 実はカラムーチョのリニューアルプロジェクトはここ3年くらいのあいだいろんな方向性を行ったり来たりしてたんです。やっぱりユーザーの方の声は無視できなくって、調査にかけては「前のほうがよかった」って言われるのが続いていたんですけど。でもこの新パッケージは、みんな、なんの異存もなく「こっちがいい!」って。
    石井 でもたぶん、パッと見は変わったことに気づかない人も多いと思うんです。
    野間 あ、わかります。色合いとか含めて、なんとなくで把握している人ですよね。
    石井 うん、そういう人は普通に買うような気がしていて、それが実はいいなと。違和感がいつの間にかなくなっているっていうのが、多分着地どころなんだろうなって。
    小林 イメチェンしたの気づかれてないけどいつの間にか高感度増してる!みたいな感じですね。
    野間 小林くんみたいだな!
    下阪 今日髪の毛セットするの忘れたん?
    野間 えっ!忘れたのお?今日重要なときなのに~。
    小林 いやいや、段ボール運んでたらちょっと、崩れちゃって・・・
    下阪 ワックス貸そか?
    小林 いいっすいいっす(笑)。

    石井、クライアントにダメ出し!?

    石井 でもね、湖池屋さんの仕事はね、なんかオリエンが面白いんですよ。
    湖池屋 ??
    石井 うん、デザインのオリエンっていうよりは、その商品の存在意義とか、自分たちがこんなものがいいなっていうことが、意外と剥き出しでやってくるんで・・・
    小浜 それ褒めてないですよね。
    石井 最初聞いたときは、毎回「ぇえ!?」って思うんですけど。
    小林 そつがない、の真逆みたいなやつですね。
    小浜 それはダメダメってことなんじゃ・・・
    石井 クライアントによっては、もう答え出てるじゃんっていうか、これだったら素直にこのまま作ればいいですね、っていうようなオリエンもたまにあるんですよ。
    野間 なるほどなるほど。
    石井 それが良い悪いではなく、湖池屋さんの粗削りっぷりは・・・ヤバいです。


    野間 すっ、すいません。
    下阪 すすすすすいません。
    石井 その分ね、原石がデカかったりするんで、削っても削ってもなくならない強いものが出来る場合がある。・・・ないときもあります。
    小浜 目を合わせられない。
    小林 でもふざけてるようで本気だし、とにかくやりたいという熱量は常にあるんですけど、その背景の悩みとかも全部一緒にオリエンしちゃうから。こうしたいんだけどこういう悩みもあります、でもこっちはダメです、でもこうしてください。みたいな・・・
    石井 はいはいはい。
    小林 矛盾してるままをぶつけているという。自覚はあるんですよ。
    石井 でもやりたい熱量ってのがすごい大事で、それがないままのオリエンも他では結構あって。形はきれいなんだけど、結局あなたそんなにやりたくないでしょ?みたいな気になるようなのもある。その点湖池屋さんの熱量はねえ、すごいっすよ暑苦しいほどの。特に若い人たち。
    下阪 猪突猛進やからねえ、真っ直ぐしか見えへんからね。
    石井 なんかだって、このあいだも青木さんから届いた資料に「沼」とかって。なんだよ沼って~オリエンになってね〜よ〜みたいなさ、ときもあるんですけど、ああでももしかしたら、この人がこの資料写真を持ってきたことにはなにかの理由がきっとあって、こういうことをやったほうがいいのかなっていう、翻訳をしながらやるっていう。まあ大変な仕事なんですよね~(笑)。


    野間 あ、いま佐藤がちょっと時間あるって言うんで・・・
    石井 ちょ、待ってください。
    野間 呼んじゃった!30分くらい時間あるらしいです。
    石井 いや、長いな~ヤバいなこれ。
    下阪 なんかのオリエン始まっちゃったりして。
    加藤 社長これ、ふらっとくる感じ?
    下阪 ふらっと来ます。ふらっと来て、次のムーチョの話するんじゃないですか?
    加藤 それを言うならスコーンでしょ?
    下阪 いやいや・・・
     
     
    –– まさかのスペシャルゲスト、佐藤社長登場。トップは今回のリニューアルをどう見たのでしょうか!?第2回に続きます。
     

     >>> 第2回「スペシャルゲスト!社長登場」
  • あけましておめでとうございます

    皆様 あけましておめでとうございます。
    本年もどうぞよろしくお願い致します。

    緊急事態宣言の発出を受け、テレワークを実施しております。
    不在が予想されるためご来社の際は予め担当者へご連絡をいただけますと幸いです。
    お手数をおかけ致しますがご理解賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

  • 年末年始 営業日のおしらせ

    本年もたくさんの方々にお世話になり、本当にありがとうございました。

    ネアンデルタールは
    2020年12月26日 から 2021年1月7日 まで
    おやすみをいただきます。
    1月8日(金)より2021年の営業を開始致します。

    みなさまが健やかによいお年を迎えられますようお祈り申し上げます。

  • バック・トゥ・ザ・フューチャー!な1日

    石井原です。

    デザインサテライトに初めてのうれしいお客様がやってきました。
    vivisionの児玉裕一さんです!


    参上!


    エイッ

    児玉さんの主宰するvivisionはサテライトと同じく青山通り沿いにあって目と鼻の先の距離。
    その昔、vivisionにお邪魔した時に窓から広がる外苑の風景がとても印象に残っていて
    この新しいオフィスを選ぶ際、かなり影響を受けました。

    今日偶然5年ぶり(!)に近所のモロッコ料理屋さんでお会いして、
    その帰りにオフィスに遊びに来てくれました。
    ふだんデザイナーとはリモートでやりとりするため
    滅多にサテライトには顔を出さないので、まさに盲亀浮木のうれしい再会でした。


    あいかわらずチャーミングな人柄です。

    児玉さんとは5年ほど前にキリンメッツのCMでご一緒しました。
    ガチャピンがバク転、でんぱ組.incは壁をぶち抜き、ギターウルフのセイジさんとAyabambiが’警官役で登場し
    フリーザ様がデスビームを連発、織田信成がローラーゲームをするという
    カオスかつグルーヴ感に満ち溢れた、強炭酸らしいパンチの効いた独特の世界観を作り上げてくれました。

    深夜の東映スタジオにガチャピンを呼び出したり、
    嵐の出演したバージョンでは巨大なスタジオを砂漠にしたりと
    当時の話で盛り上がっていると、アツい気持ちが鮮やかに蘇ってきて
    まるで5年前にタイムスリップしたようなひと時を過ごすことができました。
    なんかしばらく止まっていた時計がもう一度動き出したような、そんな1日でした。

    ありがとう児玉さん。そう遠くない未来にまた、ご一緒しましょう。

    帰り際に「ちょっと見ませんか?」と連れられてガレージに行くと

    デ!!!

    デロリアーん!!

    本当に2015年からタイムトラベルして来たのかも。


    乗せてもらった!