Journal
異国の映画
おはようございます!
デザイナーの馬場です。
不安定な天気ながら、
だんだんと暖かくなり、桜が咲き
春だなぁと感じる今日この頃。
そんなのほほんとした日常とは真逆の
エッジの利いたブラックコメディ映画をご紹介します。
「人生スイッチ」
監督・脚本 ダミアン・ジフロン
私たちの日常の中には、
切り替えてはいけないスイッチがある。
それは身近にあって、うっかり押したときには、時すでに遅し。
スイッチのきっかけは。日々の憤りの爆発。
最悪のその先の、予想を超えた人間の行動を短編6作で描いた
アルゼンチンとスペインの共同制作ブラックコメディ。
2014年にカンヌ国際映画祭で話題になり
2015年に日本公開しています。
当時、俳優の山田孝之さんが紹介していて
映画館に観に行きました。
この映画、とても心臓に悪いです。
基本的には「暴力」と「復讐」がテーマになっています。
「グロい」表現ではなく、スイッチの入ってしまった人間が
理性を忘れて動物的に暴れる「狂気」のユーモアとアイディアが
凄まじい映画です。
日本人の感覚と全く違う展開に圧倒されてしまいます。
ただ、なんだか痛快です。
心臓に悪いのに痛快なんです。
僕がいちばん好きだったのが
6本目の「Happy Wedding」という作品。
盛大な結婚式の最中に、
花婿が招待した同僚が浮気相手だと気付く花嫁。
ショックのあまり泣きながら屋上に出るが、休憩していたシェフに慰められ
開き直った花嫁は「全財産はぎ取ってやる!」と恫喝して会場へ。
もう後半の世界がカオスです。
花嫁が暴れます。
暴れ方が突抜すぎていて
誰が悪いとか
誰が正しいとかがふっとんでしまいます。
日本人として感覚が違いすぎて怖いです。
でも少し笑えてしまいます。
※アルゼンチンの人は爆笑かもしれません。
そんな独特かつ刺激的な映画です。
是非!
馬場