Journal
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今日のさくら 4月1日
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石見美和のこと
往くものは追わず 来るものは拒まず
早く自分もこういう
悟りの境地に達したいと思うのだが
なかなかうまくいかない。
辞めていく人間に対して
つい未練がましく引き止めてみたりするし
余計なことを考えはじめると悶々として
とてもじゃないが気持ちよく送り出す心境になんてなれないものだ
石見美和はモダンアートやグラフィックデザインに造詣が深く
ひとりで黙々と作業にむかうタイプのデザイナーだったので
アート色の強い仕事を頼むことが多かった。
スパイラルペーパーやZINE、福里真一のブックデザインなど
外連味がない、清潔感のあるデザインを得意とした。
休日、だれもいないオフィスでよくひとりで作業をしていた。
仕事はみんなのものなんだから、声をかけて手伝ってもらえよ
と言ったが、一切聞く耳をもたなかった
仕事は放っておいても自分で進めてくれたし
所謂手のかからない、いい子だったと思う。
こちらのオーダーには忠実に、完璧に仕上げていてくれた
ただ、予定調和に陥ってしまうことも多く
そんな時、もっとぶっこわしたり、裏切ってみたらどう?
などとアドバイスしてみるのだが
とたんに不安そうにおびえた目をして落ち着かない様子になった。
掟破りとかアドリブには滅法弱いタイプだった。
石見とはまだ「広告」の仕事をしていない。
厳密に言えば誰かのアシスタントとして手伝ってくれてはいたが
一対一で向き合って仕事をするのはこれからのはずだった。
広告には、石見の得意なグラフィックデザインとは
少し違う領域の能力が必要なので、それを経験したほうがいいと思っていた。
清潔で綺麗事ばかりではない、どちらかといえば刹那的で暴力的で混沌とした野蛮な世界だ。
見た目の派手さとは逆の地味な作業、折衝に次ぐ折衝、妥協、不条理。
お世辞にもスマートな仕事とはいいにくい。
でも、そんな混乱を乗り越えた先にあるよろこびを
一度でいいから一緒に共有しておきたかったなと思う。
それだけが心残りだ。
あと一年いてくれれば。いや、もう少しだけ長くいてくれたら。
と今日になっても未練たらたらたらば蟹だ。
利発で聡明で機転が利いて、こうと決めたら譲らない。
わがままを言うところを見たことがないし
常に他人をたてて自分は一歩下がる
奥ゆかしさが服を来たような人だった
そういうところは素晴らしい性質だけど
時折、息苦しくないのか少しだけ心配になることがある
欠点とか、下手さとか、ユルさとか、不完全さとか、
無責任とか、ズボラとか、自分勝手とか、気まぐれとか
石見が嫌悪していたそういうことすべてを
いつか石見自身が許せるようになるといいなと思う
その生真面目さで自分自身を追いつめることのないよう
心から願う
石井 原
ネアンデルタール感謝祭2013にて おもちの格好をする石見 -
石見さんの話
プロデュース&マネージャー部の築根です。
「つくねの美味しい話」番外編として、
今日でネアンデルタールを卒業される石見さんのお話です
私がご一緒できたのは一か月という短い期間でしたが、
たくさんの石見さんの魅力を発見しました
「和美人!」
石見さんにキャッチコピーをつけるとしたらこんな言葉が浮かびます
どんなに忙しくても、髪も肌もつやつや、いつも綺麗な石見さん
2Fのデザイナールームでモニターに向かう石見さんのするどい眼光
初めてお目にかかった時、「かっこいい・・!」と思いました
ブログでおなじみですが、アートにも造形が深くいらっしゃいます
オススメの映画や展示、素敵なブランドを教えて頂いたり
教えて頂いた映画がとても面白かったり!
そして、プロデュース&マネージャー部の新入りのわたしにも、
いつもさりげない優しさや気遣いを下さいました
お掃除のちょっとしたポイントだったり、
お土産にオススメの和菓子屋さんだったり、
そんなちょっとした助言やアドバイスが、とてもうれしかったです
「プロデューサーは気が利けて当たり前」という言葉を胸にまだまだ修業中の私ですが、
気遣いのできるデザイナーの石見さんからも、短い間でしたが多くを勉強させて頂きました
今後のさらなるご活躍をお祈りしています
また、オフィスに遊びに来てください!! -
あらチャン! 9 石見さん
プロデュース部 新屋です。
なんだかまだちっとも実感がわきませんが、今日が石見さんの最終出社日です。
風時代の石見さんをちょっとだけ知っていて、
今年1月の転職を機に4年ぶりの再会。
こんな、上から目線みたいに言うのはおかしいですが、
すっかり一人前の頼もしいデザイナーになった石見さんを見て、
すごい!!!!!って嬉しい驚きだったのを覚えています。
3月の京都ロケにあたって一緒にいろんな準備をしました。
もう、石見さんすごくて。
ロケ地探したり、資料作ったり、必要なもの揃えたり、もちろんデザインもするし、
その全部が超綿密。丁寧。しかも早い。
わたしがモタモタしている間に何もかも仕上げてくれている。
こんなんじゃプロデュース部名乗っていられないぞ、って反省しました。
楽しかったな京都。。。
社内でチーム組んで仕事する感じもすごく楽しかったのでした。
アートと甘いものの話をするときには目がキラキラ☆してた石見さん。
楽しい給湯室トーク。
三十路女子コンビでもっと一緒に居たかったなーーーーー
今度美術展に行くときはわたしも連れて行って下さい。
今日までお疲れさまでした。
またお会いしましょう!
araya -
おっす!石見さん 13
デザイナーの金澤です。
今回は番外編で、本日をもってネアンデルタールを卒業する石見さんについて書きます。
石見さんと言えば、クールで、仕事が速くて、デザインが繊細なイメージ!
(私の勝手ないめーじです)
しかし、4ヶ月隣でお仕事させていただいてわかったことは
子ども(金澤)の扱いが上手い。
(長女だそうです)
お菓子が大好き!
(「金澤さん、上にお菓子があるらしいよ。(ニコッ)」(訳:取りに行ってこい))←うそです
みんなで話している時に投げられたボールを金澤にパスするときの満面の笑み
(笑顔につられますが、豪速球で投げてくる)
そして、お仕事を丁寧に細かく教えてくださる!
この4ヶ月とっても勉強になりました!
沢山ご迷惑をおかけしてすみません。。
明日から石見さんいなくて不安ですが、、頑張ります…!
今までお疲れさまでした!
表参道に来た際は、ぜひ寄ってください!
美味しいお菓子を用意してお待ちしております。
金澤