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六本木美術館めぐり
こんにちは!
デザイナーの島影です。
気づいたら夏の暑さがすっかりなくなり、寒い日が続いてますね。
私は夏が抜けずに、そのままの格好で寝ていたら、ちょっと風邪気味になってしまいました。
皆様も体調管理には気をつけてください。
先日、六本木でメジャー(?)な展示会が3つ同時に行われていたので、
思い切って一気に回ってきました。
一つ目は『ジブリの大博覧会』
前情報なく「原画などがいっぱいある感じなのかなぁ」くらいに考えて行ったのですが、
良い意味で期待を裏切ってもらえる内容でした!
宣伝がどのような流れで行われるか。タイトルやポスター、コピーがどのように作られていくのか。などを、宮崎駿さん/鈴木敏夫さん/糸井重里さん/デザイナーなどの直筆の原稿を通して辿っていく内容となっており、デザイナーとして、とても楽しめる内容となっておりました。
二つ目は『LOUVRE No.9 漫画、9番目の芸術』
こちらは、ルーヴル美術館が「漫画」という表現方法を通して、
フランスや日本の漫画家たちにルーヴル美術館をテーマに作品を自由に描いてもらう企画をまとめた展示。日本からは荒木飛呂彦さんや松本大洋さんなどが参加している企画です。
フランスの漫画は「バンド・デシネ」と呼ばれるもので、日本のような連載形式ではなく、
全ページカラーによる、一ページ一ページがまるで絵画のようなものとなっております。
ENKI BILAL 「Les Fantomes du Louvre (ルーヴルの亡霊たち)」
これも漫画
David Prudhomme 「La Traversee du Louvre (ルーヴル横断)」
これも漫画
日本の漫画だけが漫画だと思っていた私としては、
漫画といっても世界ではこんなにも 表現も解釈も切り口も違うのか!という驚きと共に、その情報量の多さに頭がヘトヘトでした。
三つ目は『宇宙と芸術展』
こちらは過去から現代まで、人々の宇宙を思ってつくった作品や文献など、多種多様なものが大量に展示されておりました。
その中でも、特に私の目を引いた作品がこちら!
1930~40年代にアメリカで発行されていた雑誌「ファンタスティック・アドヴェンチャーズ」
想像の宇宙人とその環境下の人間を描いた表紙がとてもいい!
木星人の科学的想像図
極めて巨大だが質量が地球とあまり変わらない土星は、薄い大気と沼地のようにドロドロとした表面から成る。ここの住人は安定した大地でなく液体状の地面に暮らす必要から、ミズスマシかミズグモのような水面に浮ける長い肢とガス袋のような体を持つ。約10時間で自転する星の住人であるため、寿命は短く、生きる本能に従うだけの生物と思われる。[解説:荒俣宏]
しっかりしたストーリ!
こんな解説が全ての作品にあり、絵と解説を読んでるだけでとても楽しめます!
この他にも、200年以上前の絵巻ものにUFOらしきものが描かれている資料や、ニュートン力学の原本、はたまた、現代の宇宙を連想させる絵画やファッションなど、実にバラエティに富んだ作品が展示されていました。
三つの展示会を早口でお伝えしましたが、
これを8時間くらいかけて一気にまわり、脳がパンク状態でした。
もっと一つの展示会をゆっくり時間かけて回ればよかったーと後悔。
しかし、こんなにも幅の広い展示を同時期に見れて、とても刺激的でした。