Journal
Art&Design Clip! 18
デザイナーの石見です。
芸術の秋…というのに中々忙しくて美術館へ行っていない今日この頃…
なので今回は会期は終わってしまったけれどまだご紹介出来ていなかった美術展を振り返ります。
会田誠展『天才でごめんなさい』 @森美術館
2012年11月17日〜2013年3月31日
会田誠さんが満を持しして森美術館で個展!
と意気揚々と出掛けたのに、何故かブログアップしていませんでした…
薄れつつある記憶を頼りに、印象に残った作品をご紹介。
『灰色の山』
有名な作品『ジューサーミキサー』と対に並べられた作品。
遠くからだとただのゴミの山に見えますが、よーく見ると…
サラリーマンの死体が積み重なっているんです。。
3×7mの大作にビッシリと描き込まれています。
テーマはシンプルに思えるけど、実際それを描ききる画力とエネルギーがすごいです。
山口晃さんもなんですが、こういう職人的な、繊細な作品は大好きです。
個人的にずっと見たいと思っていた
「日本に潜伏中のビン・ラディンと名乗る男からのビデオ」
ビンラディンと名乗る男からビデオレターが届いた、という設定の映像作品。
こたつで暖をとりながら、しょうもないことを訥々と語り続ける
もの凄くうさんくさいビンラディン(を名乗る男。)
実際見ると思った以上にバカバカしくて、もうめちゃくちゃ面白かった!
こういう世の中を斜めから見ている視点がとても好きです。
ちなみに、唯一写真撮影が可能だったのがこの作品。
『考えない人』
まじめに語っているのかと思いきや、真意を探ろうとすると煙に巻かれるような感じ…
それこそが会田さんの魅力かなぁと勝手に思っています。
他にも『あぜ道』『大山椒魚』など、本やネットでしか見たことのなかった作品の実物を見られて嬉しかった、3月のある日でした。