Art&Design Clip! 14

デザイナーの石見です。
横浜美術館で開催されている「プーシキン美術館展 フランス絵画300年」を見に行きました!
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実はこの展覧会、2011年4月から開催予定だったのです。
それが震災の影響で中止に。
かなり楽しみにしていて、当時のチラシを今でも持っています。
2年越しの開催に心躍ります♪
年代・美術様式順に作品が並んでいるのですが、
順路を辿って近代に近づくと好きな作家が増えるのでテンションもアップ↑
気になった作品をいくつかご紹介。
◎ルノワール「ジャンヌ・サマリーの肖像」※上のフラッグに写っている絵
今回の目玉だったのでポスター等で知っている方も多いのでは?
背景のピンクとドレス・瞳のブルーの対比が鮮やか!
背景や肌の色にも青の筆致が加えられているので、赤みがかった顔の表情がより引き立っています。
◎セザンヌ「パイプを加えた男」
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セザンヌはよく「近代絵画の父」と評されますよね。
(それを聞くたびに母が誰なのか気になってるんですが…)
それがよく分かる作品です。
パイプを加えてほおづえを付く男性の肖像ですが、背景に掛かっている絵や壁が傾いているんです。
また机を色々な方向から捉えようとする様はキュビズム前夜という感じです。
◎モーリス・ドニ「緑の浜辺、ペロス=ギレック」
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何気なくフラっと行った展覧会で「コレいい!!」と思うとドニの確率がヒジョーに高いです!
1作品しか出品されていなくても凄いインパクトで目が釘付けに。
独特な色彩のコントラストと不穏な空気感の虜です。
◎マティス「カラー、アイリス、ミモザ」
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マティスはとっても好きな作家の一人。
マティスといえば色の魔術師と言われるほど色遣いが美しいですよね。
この作品は
青〈アイリスの花、花瓶、テーブルクロス、壁紙〉、
緑〈机、アイリスの葉、壁〉が画面を支配する中で
ピンク〈背景の布〉がアクセントになっています。
計算され尽くした巧みなバランスにほれぼれしちゃいます。
今回のような「○○美術館展」は、様々な時代の作品の寄せ集めになってしまい、薄っぺらな印象になることもままありますが(←偉そう)フランス絵画に絞ったからか、見応えある充実した企画展でした!
他にもゴーギャン、ピカソやシャガールの作品も。
9月16日までですので気になる方は横浜へ!