Journal
Art&Design Clip! 12
デザイナーの石見です。
6月30日のブログでもご紹介しました
『花方』 ~第一章 「星逢いの宴」に行ってきました!
生花や踊りの公演を見るのは初めてでしたが
(途中退屈で寝たらどうしよーなどと思っていたのはヒミツです)あっという間の二時間でした!
まずは岩下尚史さんがオーガナイザーとしてご挨拶。
実はテレビを殆ど見ないため、岩下さんを存じていなかったのですが
美しい日本語とご本人のキャラクターにいきなりノックアウト!でした。
そしていよいよ公演スタート。
華道「未生流笹岡(みしょうりゅうささおか)」家元の笹岡隆甫さんが
本公演のタイトルである「星逢い」をテーマに舞台上にお花を生けて行きます。
トークショーでお話しされたところによると「未生流笹岡」では
枝の長さを√2:1(直角二等辺三角形の長辺と短辺の比率)と定めているそうなんです。
…ルートなんて高校の数学以来ですが(汗)
そういう設計図を定めることで、誰が生けても美しい型になっているそうです。
初心者にも優しい!
大きな水盆やら紅葉の古木にお花や五色の糸が生けられていくに従って
背景のスクリーンに星が増える様は幻想的でした。
所作の一つ一つが優雅で見入ってしまいます。
お花が生け終わると続いて笛の藤舎貴生さんが舞台の中央に。
そして菊の会の皆さんも舞台へ登場し、舞踊へ。
藤舎貴生さんはなんと笛一本で踊りの音を奏でます!
今回の舞踊は一人でなく、6人(最初と最後は7人)で踊るので動きがダイナミックなんです。
暗い中で扇が光に反射してキラキラと水面や星のように輝き、衣擦れや足さばきの音とも合わさって台詞が全く無いのに星逢いのストーリーが伝わってきました!
笛の音と踊りの間の取り方に緊張感があり、見応え抜群でした!
休憩を挟んで、八嶋智人さんを進行役に
舞踊の構成を担当なさった尾上菊之丞さんも加わってトークセッション。
八嶋さんが素人代表として分からないことを聞いてくださるので
演者の皆さんの考えていることも伝わってきて、もっと深く知りたい!と思えました。
伝承芸能、敬遠してしまうところもあると思いますが、
飛び込んでみると初心者でも楽しめました!
みなさまも食わず嫌いせず、触れてみてはいかがでしょうか?