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デザイナーの石見です。
もうすっかりぽかぽか陽気ですね。
ちょっと前、上野に行ってきました。
満開の桜！

…が目的だった訳ではなく東京都美術館でやっていた「エル・グレコ展」を見に行きました。
私は今まで二回だけ海外旅行に行ったことがあるのですが、
初めての海外旅行がスペインでした。
その際、母の「トレドを見に行った方がいい！」という勧めを受けてトレドに行ったのです。
何故こんな話をするかと言えば、エル・グレコと言えばトレド！というのは有名な話（らしい）。
滞在時間が短かったので、美術館となったエル・グレコの家には行けませんでしたが、
トレドの大聖堂やマドリードのプラド美術館で作品を見て、
日本で見たときより妙に「しっくりきた」記憶があります。
（偉そうなこと良いつつ、どの作品を見たかは覚えていない残念ぶり…）
日本だと、あの独特の陰翳が不思議な違和感を出しているのですが、
スペインの強烈な日差し（因みに行ったのは8月）によって
光と影のコントラストが生みだされたのだと感覚的に分かりました。
やはり日本の美術館で見るのと実際に作品が生み出された環境で見るのとは理解度が変わりますね。
…と前置きが長くなりましたが、そうはいってもそうそう海外には行けないので、
日本で見られるなら行くしかない！ということで行ってきました。
特に今回の目玉だったのがこの広告ビジュアルにも使われている「無原罪のお宿り」
3mを越す大作です！

礼拝堂の祭壇画として作られた作品で、実際は頭上に掲げられて見上げるカタチになるとのこと。
夕方の時間に行って最後は閉館時間になったので、
皆人目も気にせずしゃがんで下から見上げていました。
下から見上げると引き延ばされた人体が上昇して見え、確かに
「一度見上げたら忘れられない」なぁと宣伝文句に納得でした。
なんだかんだで海外へ行かなくても色々な作品が見られる環境って有り難いことですね。