夏の終わりに素敵なアニメーション

お疲れ様です。

デザイナーの馬場です。

僕は汗っかきなので、この季節の変わり目の涼しくなりはじめが好きです。

日差しが強くてもカラッとしていて風がもう秋だなと感じます。

今日は夏の終わりにぴったりなアニメーション作品をご紹介します。

ペンギン・ハイウェイ

原作:森見登美彦

監督:石田祐康

キャラクターデザイン:新井陽次郎

脚本:上田 誠(ヨーロッパ企画)

制作:スタジオコロリド

少し不思議で、

一生忘れない、あの夏が始まる。

小学四年生のアオヤマ君は、一日一日、世界について学び、学んだことをノートに記録している博識で少しませた男の子。利口な上、毎日努力を怠らず勉強をするので、「きっと将来は偉い人間になるだろう」と自分でも思っている。そんなアオヤマ君にとって何より興味深いのは、通っている歯医者のお姉さん。気さくで、自由奔放。そして巨乳。

夏休みを翌月に控えたある日、アオヤマ君の住む街に突如ペンギンが出現する。

海のない住宅に現れたペンギンの謎をアオヤマ君はお姉さんの協力?とともに解明に取り組んでいく。

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この作品、森見登美彦さん原作とあってかなりぶっ飛んでいました。

不思議な世界観、変わった登場人物。ただ平穏な日常に、堂々とSFをぶち込んでくる感じ。とても好きです。

博識で冷静で大人っぽい主人公。とても可愛くかっこいい。

僕らの小さい頃はガキ大将キャラがモテた印象ですが

最近はこういう、日々勉強しているタイプがモテるのかもしれません。

監督は石田祐康さん。

名前を見たときに、誰だろう?と思いましたが、過去作品を見てびっくり!

僕が学生時代(もう9年前!)に「すげぇ!!!」ってなった自主制作の短編アニメーション

「フミコの告白」の監督でした!

当時監督も大学生!完全に同世代の監督に大興奮。

キャラクターデザインの新井陽次郎さんも同世代。

同じ時期に同じアニメーションのカルチャーで育ってきた人たちが作った今作。

最高でした。

ちょっとした表情、動きが本当に気持ちが良いです。

ペンギンが走る様、擬態?する様はブルーレイが出たらスローで1フレームずつ見たいです。

全編デジタル作画らしいです。

手書きっぽさをデジタルで出していると思うのですが、アナログの線とはまた違った暖かさを感じます。

ストーリーは難解かつ人によって解釈が変わるような気がしました。

細かい説明が本当になく、「多分こういゆことなんだろうなぁ」という理解度のまま進んで行く感じがしました。

僕は完全にはストーリーを理解できていませんでしたが「わくわく」「どきどき」が終始止まらないエネルギーがある映画でした。

よくわからないけど、なんとなく好き。なんとなくかっこいい。なんとなく気持ちがいい。が詰まっている映画が好きです。

スタジオジブリ作品も、そんなところがあるような気がします。

少年の一夏の研究と、挑戦の物語。

お姉さんの

「この謎を解いてごらん。どうだ、君にはできるか?」

というセリフがずっと耳に残っています。

オススメです。

馬場