キリンフリーは、キャンペーンも、 「つくり方から、変えました。」:追々記

藤大路です。
キリンフリーのリニューアルキャンペーン開始から早2週間。
問い合わせも数多くある様で、
中でもCMで流れている楽曲に関してのものが多いそうです。
ちなみに この曲↓『Smile』 キリンフリーアレンジバージョンです。

あーでもない、こーでもないという
オーダーを見事に&華麗に仕上げてくださった
ミスターミュージックの福島節さんに
今回の楽曲完成までの道のりを伺いましたー
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<Smileという選曲について>
Smileはチャップリンが「モダン・タイムズ」で残した名曲。
スタンダードナンバーとして誰もが知っている名曲。
マイケルジャクソンが最も愛した曲とも言われています。
今回スタートするにあたって、ゲンさんからのオーダーは、
「ビールらしい王道感、でも今までと何か違う革新感」でした。
選曲はそうとう難航しましたが、
「ビールらしいスタンダードナンバーを革新的にアレンジする」か
「ビールらしくない楽曲をスタンダードにアレンジする」のどちらかだと思いました。
「Smile」は前者に当たります。
歌詞も「笑っていれば、君はきっと乗り越えられる」という内容。
この曲しかないと思いました。
<アレンジについて>
「革新的なアレンジ」とはどんなものか。
キリンフリーはどの年齢層にも受け入れてもらいたいものなので
奇をてらうアレンジではないと思っていました。
岩井さん(=岩井監督)より「例えばゴスペルのような声を中心としたもの」というヒント、
ゲンさんより「チアっぽさと現代的で軽やかな感じ」というヒントをいただいたので
声を中心に楽器は極力少なくして、コーラスワークで魅せていくとこにしました。
Smileはこれまでもたくさんのアーティストによってカヴァーされていますが
ほとんどがスローテンポのバラードです。
ここにチャンスがあると思いました。
アップテンポでカジュアルなアレンジはまだ誰も聴いたことがない、
それが革新的なアレンジだと考えました。
アレンジャーはあえてダンスミュージック肌のアーティストにお願いしました。
アメリカ・ボストン在住のEager Lushさんです。
彼はバークリー音楽院卒業後、アメリカで様々なトラックを制作しつつ、
ゴスペルクワイアのコンダクターも務めている多才なアーティストです。
彼のトラックメイクセンスとコーラスメイクセンスで
今っぽくてカジュアル、でも本格的なアレンジが出来上がりました。
ヴォーカルはカジュアルさを何としても出したかったので
スタジオシンガーではなくシンガーソングライターを起用しました。
さらにスケール感を足すために、日本でもシンガーソングライターに加わってもらいました。
楽器はストンプ(手拍子と足踏み)にエレキギターしか入っていません。
極力楽器はシンプルに。
今回のCMはずっとタレントさんがしゃべっていますが楽曲はしっかり聴こえてくる。
これは楽器もしかり、SEやナレーションなど、
すべての要素をクリエイティブの皆さんが極力少なくしていただいたことが
勝因だと思っています。
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んー プロフェッショナル
さすがです
福島さんも書いている通り、曲がギリッギリまで決まらず、
クライアントさんへの提案も、smile(コステロver.)を流しながら
「こんなアレンジにします!」と石井が手拍子しながら説明するという
過去に類をみない、斬新なプレゼン法・・・
そんな中、GOを出してくださったクライアントさんにも感謝ですし
手探りながらも最後にはばっちり仕上げる
福島さんはじめ、全てのスタッフの方々に、
尊敬のまなざしを弊社から送る日々です
(睨んでないです)
わたしも精進しなくっちゃ☆~(ゝ。∂)
オンエア、掲出ともにまだまだ続いていきます
つくり方から変えたキリンフリーを
まだ試してみてない方はぜひーーー