Journal
Art&Design Clip! 29
デザイナーの石見です。
オペラシティ アートギャラリーで開催されていた
「さわ ひらき Under the Box, Beyond the Bounds」展に行ってきました。
実は映像系の展覧会はあまり得意でなかったりします…
途中で眠くなったり、長い映像を見続けるのに飽きてしまうからです。
子供みたいな理由ですね。笑
しかし。
こちらは全く退屈する事なく静かな作品世界に引き込まれました。
特に記憶に残った2作品。
『Lenticular』
平面と吊るされたドーム状のスクリーン、2つの映像によるインスタレーション。
平面のスクリーンは天文家 ロバート・ロウの語りが投影され、
ドーム型スクリーンにはそれに呼応した宇宙的イメージが流れていきます。
ドームは下から見上げると360度投影される映像を鑑賞出来ます。
その映像の美しさ…!
首の疲れも忘れて見入ります。
『Envelope』
鏡と映像を使ったインスタレーション。
スクリーンと向かい合うように鏡が設置してあり、
鏡越しに作品を見ていると映像内にも鏡越しの画や合わせ鏡が出てきたりして、
どこに実体があるんだろう?と混乱してきます。
基本はモノトーンの空間に女性とろうそくといった静かな世界なのに、
途中で万華鏡のような映像が挟まって色彩の鮮やかさにハッとさせられることも。
どの作品も、きっとコンセプトはあるのでしょうが、
それを気にせずともぼーっと眺めているだけで心地よい映像体験でした。
恥ずかしながら展覧会へ行くまでさわ ひらきさんのお名前は知らなかったのですが、
これからチェックしようと思います!